もう一度観たいあの映画 VOL.25 『フレンチコネクション』
監督;ウィリアム・フリードキン 主演:ジーン・ハックマン、ロイ・シャイダー
【STORY】
「ポパイ」と呼ばれるニューヨーク市警の刑事ドイル(ジーン・ハックマン)は、相棒のルッソ(ロイ・シャイダー)とともに、ある麻薬密輸事件を追っていた。捜査の末、大規模な麻薬密輸ルート“フレンチ・コネクション”を持つ組織が浮上してくる。ドイルたちは組織のボスとされるシャルニエを執拗に追うが、幾度も彼を逃がしてしまう。捜査を恐れたシャルニエは殺し屋を用意し、ドイルたちの命を狙う。
1971年の米アカデミー賞で作品賞・脚色賞・編集賞、ウィリアム・フリードキンが監督賞、ジーン・ハックマンが主演男優賞を受賞。
【COMMENT】
「ポパイ」ことジーン・ハックマンは、スティーヴ・マックイーン、クリント・イーストウッドと同じ1930年生まれ、「フレンチコネクション」撮影時(1971年)は、41歳ということになります。
そして、この3人、ほぼ同時期に刑事ものに出演しています。マックイーンは「ブリット」(製作1968年)、イーストウッドは「ダーティハリー」(製作1971年)、ハックマンはこの「フレンチコネクション」。
実際、監督のウイリアム・フリードキンは「ブリット」を意識していたようです。サンフランシスコの坂道でのカーチェイス、これ以上の迫力ある映像は取れないと判断して、車対車は避け、地下鉄とのカーチェイスを選びました。殺し屋が乗っている高架を走る電車をドイルが車で追跡、車は衝突でボコボコになり、それでもスピードを上げ、執拗に殺し屋を追いかける。そして電車から降りて逃げようとする殺し屋を階段下から狙い撃つ…あの名シーンの誕生です。
このシーンもそうですが、相棒ルッソとのバーでのガサ入れ、張り込み、組織のボス・シャルニエへの尾行がリアルで、ドキュメンタリータッチなんです。バーでのガサ入れは、チンピラ二人を電話ボックスに閉じ込め、カウンター下に隠した薬物を見つけ出す…その手際よさは本物の刑事のようです。リアルさにこだわったフリードキンの演出、全編を通した緊張感を最後までお楽しみください。
スティーヴ・マックイーン主演
◇『ブリット』
クリント・イーストウッド主演
◇『ダーティーハリー』
ジーン・ハックマンとアル・パチーノ共演 二人の演技が見ものです。
◇『スケアクロウ』
怖かった~ウィリアム・フリードキン監督
◇『エクソシスト』
もう一度観たいあの映画 VOL.25 『フレンチ・コネクション』
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